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「MJ部長のコラム」(日経MJメールマガジンより)2002.2.6 世界の政治経済界のリーダーたちが年に1回、一堂に会して議論する「世界経済フォーラム(WEF)」が今年も始まりました。 大規模テロの後とあって、関心も高いでしょうが、過去2年間、WEFに招待いただいた僕としては、ちょっと違和感があるのですね。 それは場所が「ダボス」ではない、というこの一点です。 そして会議中は朝・昼・夜の食事をはさんでのミーティングなど、さまざまな分科会が用意され、議論がはずみます。単なるVIPが集まるフォーラムならもう珍しくありませんが、ダボスという一種の閉鎖空間、その中で各界のVIPが文字どおりface−to−faceで意見交換し、人的ネットワークを拡げられる。これが他のどこにもないダボスの魅力です。 WEFをニューヨークでという決定が9月11日のテロを受けてなされたのには理由があります。 しかも、テロのあとの航空不況です。WEFをニューヨークでやれば観光客も増えるし、反テロへのメッセージにもなる、一石二鳥です。 それはそれとして、僕個人としては、今年はあのダボスではないんだなー、という淋しさは感じます。料理・飲食の世界にもあの時期に、あの店で、あの品を、という強いこだわりを感じさせる部分があります。ダボスというのは、国際会議で「おもてなし」を演じてきた珍しい存在だったんだと改めて思うのです。 このサイト上の各コンテンツの著作権は小林収メモリアルサイト制作グループもしくは、このサイトにコンテンツを提供していただいた各企業、各寄稿者に帰属します。無断転載はお断りいたします。 このサイトに関するお問い合わせはinfo@kobayashiosamu.net までお願いいたします。 |