小林さんのフォーサイト連載についての短い解説
■伊藤幸人(新潮社 出版企画部 ノンフィクション編集部 編集長、前「フォーサ イト」編集長)
私が国際情報誌「フォーサイト」(月刊)の編集長を務めていた時代に、1995年2月から1998年1月まで3年間にわたって、小林さんには「『日本型経営』改造ビジョン」という通しタイトルで経営批評のコラムを連載してもらいました。毎回見開き2ページで400字にして約8枚(最終回だけ特別に4ページ)。総計約300枚に及ぶものです。おそらく小林さんが執筆した「作品」としては最も長いものではないかと思います。
ペンネームは「林周」(はやし・しゅう)。本名のもじりと思われる方が多いかもしれませんが、実は小林さんには特別の思い入れのある名前だったようで、明治の初めに西洋哲学を日本に紹介した啓蒙思想家、西周(にし・あまね)に因んだといいます。
ここでは、全36本のうち、私の独断で「ベスト5」を選びました。この5本のみならず、すべてが今読んでも全く色褪せていません。それどころか、小林さんが指摘した日本の経営の欠陥や問題点は、その後ますます現実化するばかりです。毎回、原稿をいただくたびに、その切れ味の鋭さに「うまいなあ」と感服したことを昨日のように覚えています。小林さんは、ここで示されたシャープな批評精神や斬新なアイディアを、その後さらに発展させ、「日経ビジネス」や「日経MJ」の編集で見事に結実されたわけです。
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